伊達英太郎氏の「THE MILKY WAY6」の編集後記に、草場修氏に関する文章を見つけました。同時代のアマチュア天文家から見た草場氏。その記述は貴重だと思います。
64ページ4行目から、草場氏に関する箇所を抜き出します。
「最近、大朝(大阪朝日新聞)誌上に、近来の快ニュースとして、一衛生掃除人夫の草場氏が、ノルトン・シュリーブのアマチュア用星図を超越して、しかもスッカーの星図に勝る精密な星図を光学機械一つ、製図用具一つ持たず、肉眼と手製コンパスによって完成され、目下山本博士の傍で専心研究中であるそうで、(中略)目下対外為替の関係で外国星図の高価な時、しかも国産愛用の今日、以上の二つの快ニュースは、吾国アマチュア天文家達に貢献する所大であろうと存じます。共に大いに喜ぶべき事でありましょう。」
伊達氏の草場氏に関する認識は、新聞記事以上ではありません。しかし、草場氏のニュースは、当時の人々に喜びをもって受け入れられていたことが分かります。
(参考文献)
THE MILKY WAY6,伊達英太郎,弘文社,1934.12.10
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