1940年(昭和15)11月12日に、水星が太陽面を経過する天文現象がありました。経過の始めは5:52(日本標準時)、最接近は8:22、離角6.1'、方向角93°、経過の終わりは10:52、継続時間は5時間でした。日本では、日の出から既に、水星太陽面経過は始まっていました。
この天文現象を、伊達英太郎氏は無メッキ8cm太陽反射望遠鏡(木辺鏡)で撮影し、15枚の乾板写真を残しました。(No.6とNo.7は所在不明です。)
戦前の貴重な天文資料として公開します。
(参考文献)
天界第234号,東亞天文協会,1940.10.1
日本アマチュア天文史,日本アマチュア天文史編纂会,恒星社厚生閣,1987
(乾板写真は伊達英太郎氏撮影・保管)
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