倉敷天文台100周年(7)

1934年(昭和9)1月30日と7月26日の部分月食

 1934年(昭和9)1月30日〜31日にかけて、部分月食が見られました。

 半影食の始め 1月30日23:08

 部分食の始め 1月31日  1:01

 食の最大        1:42(食分0.116)

 部分食の終わり     2:23

 半影食の終わり     4:16

 食分が小さいので、食の変化の様子を1枚の乾板に捉えたのだと思います。

 1934年(昭和9)7月26日にも、部分月食が見られました。

 半影食の始め 7月26日18:50

 部分食の始め              19:54

 食の最大         21:15(食分0.667)

 部分食の終わり      22:36

 半影食の終わり      23:39

 月の出の頃より半影食が始まっていました。

 1932年の頃より、撮影技術が上がっているように思います。

(参考文献)

国立天文台>暦計算室>日月食等データベース

天文年鑑,東亞天文協会編,恒星社,1934.1.25

(写真は伊達英太郎氏天文写真帖より)

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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