北海道皆既日食(6)

大阪での部分日食

 1936年(昭和11)6月19日の北海道皆既日食は、大阪では食分0.71の部分日食として観測されました。上は、雲雀ヶ丘で観測した、伊達英太郎氏についての新聞記事です。

 1936年(昭和11)の天文年鑑(東亞天文協会編)によると、大阪での食の始めは14:15、食の終わりは16:37でした。

 伊達氏は、この観測について、心斎橋新聞の取材を受けています。

(引用)

天文年鑑-1936-,東亞天文協会,恒星社,P.59-62,1936

心斎橋新聞,心斎橋新聞社,1936年7月1日発行

(新聞記事は伊達英太郎氏天文蒐集帖より、太陽写真は伊達英太郎氏撮影)

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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