雨の海

 2023/1/2 20:23、コーワTSN-883で撮影した月齢10の月です。シーイングが悪いためか、月の東側(右)が若干ピンボケになってしまいました。

 この月齢では、雨の海、コペルニクス、ティコが目立っています。

 雨の海は、38.5億年前の衝突によってできた、直径1160Kmのインブリウムベイズン(ベイズンは巨大クレーターの意)に溶岩がたまった平原です。コペルニクスクレーターができたのは10億年前ですから、コペルニクスの光条が雨の海の上に伸びている訳が分かりますね。

 また、ティコクレーターは1億年前の衝突でできたので、光条もコペルニクスより新鮮で、より長く伸びているのが分かります。

 2023/1/3 9:30、コーワTSN-883で撮影した太陽です。

 巨大黒点の出現はありませんが、太陽活動は新年も活発なようです。

(参考文献)

月の地形観察ガイド,白尾元理,誠文堂新光社,2018

アストロガイド星空年鑑2023,アストロアーツ,株式会社KADOKAWA,2023

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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