ラングレヌス

 2023/3/8 21:17に撮影した月齢18.2の月です。満月から3日経っていますので、月の東側(右)が欠け始めています。

 豊かの海の南(下)にラングレヌスクレーター(100Km)があります。

 F.ファン・ラングレヌス(1600~1675)は、ベルギー生まれの天文学者です。1645年、直径34cmの月面図(Selenograsive Plenilius Lunia)を発表しました。ラングレヌスはエンジニアとして数学の教育を受け、30歳でスペイン王室に招かれました。この在任中に作製したのが月面図です。位相ごとの図は未完成に終わり、晩年はブリュッセルでエンジニアとして余生を送りました。月面の地形に有名人や君主の名を付けましたが、現在では彼自身の名前の付いた「ラングレヌス」と「中央の入江」しか残っていません。

 2023/3/10 9:25に撮影した太陽です。この日も、薄雲がかかった春のような陽気でした。

(参考文献)

月の地形観察ガイド,白尾元理,誠文堂新光社,2018

月面とその観測,中野繁,恒星社厚生閣,1977

アストロガイド星空年鑑2023,アストロアーツ,株式会社KADOKAWA,2023

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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