サーペンティンリッジ

 2023/3/28 20:11、15cm反射(中村要鏡)で撮影した月齢6.7の月です。最近日中は暖かいのですが、夜になるとよく冷えます。シーイングはよくありませんでした。月の東(右)の縁がところどころ波打って見えています。

 晴れの海は、920kmのセラニタテスベイスン(直径920km,620kmの多重リング構造)の中に溶岩がたまった平原です。

 晴れの海のサーペンティンリッジ(写真には誤ってサペンティンリッジと記入)は、全長500kmのうねうねとした尾根で、「蛇のように曲がりくねった尾根」という意味です。

 2023/3/28 9:59に撮影した太陽です。黒点群が、正三角形の頂点に位置しているのが印象的です。

 太陽の導入には、スカイサーファーにピンホール付きのキャップを被せ

 覗き口に紙製のキャップを嵌めて行っています。簡単な構造ですが、一発で太陽を導入することができてとても便利です。

(参考文献)

月の地形観察ガイド,白尾元理,誠文堂新光社,2018

アストロガイド星空年鑑2023,アストロアーツ,株式会社KADOKAWA,2023

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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