台湾・アジンコート
アジンコート(彭佳嶼,ホウカショ)は、台湾本島の北東、基隆(キールン)市の沖約56Kmの東シナ海に浮かぶ島で、北方三島の一つです。アジンコートという呼び名は、主に西洋で使われていました。
アジンコートには、台湾気象台班と水澤緯度観測所班が観測の拠点を置きました。
射場保昭氏の日食撮影用20cm(木辺鏡)反射赤道儀(フォノモータードライビング、17cm対物プリズム付き)を、水沢緯度観測所班(現国立天文台水沢)の服部忠彦氏と平三郎氏がアジンコートで使用しました。この望遠鏡は、戦後東京天文台に移管されました。
(参考文献)
続日本アマチュア天文史,続日本アマチュア天文史編纂会,恒星社厚生閣,1994,P.277
(写真は伊達英太郎氏天文写真帖,新聞記事は伊達英太郎氏天文蒐集帖より)
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