シュミレーションは凄い!

 2023/12/29 19:35:28、15cm反射(中村要鏡)で撮影した木星です。大赤斑が木星の正面に来る時間帯を選んで撮影しました。シュミレーション通りに木星表面の模様が見えることに、改めて驚きを感じました。シーイングは昨日と同じく良好でした。

(写真データ:15cm反射望遠鏡FL:1436mm,テレビューパワーメイト×2.5,ZWO ASI183MC,バーダーUV/IRカットフィルター,sharpcap4.0で6014枚動画撮像,ステライメージ9.0kで上位30%をスタック)

 2023/12/26 22:14にコンデジで撮影した月(月齢13.5)です。満月前の月です。月の南西(左斜め下)から南東(右斜め下)が欠けています。

 2023/12/29 21:53にコンデジで撮影した月(月齢16.5)です。満月が過ぎ、東(右)側の大きなクレーターが目立ちます。三日月の頃は月がすぐに沈むため、この辺りをじっくり見ることが難しいです。

 ナオノブは直径34km、江戸時代の和算学者安島直円(あじまなおのぶ、1732~1798)に因んで付けられました。安島直円は日食や月食の計算法を編み出したほか、暦法の改良にも貢献しました。

(参考文献)

星空年鑑2023,大熊正美,株式会社アストロアーツ,2023

月の地形観察ガイド,白尾元理,誠文堂新光社,2018


中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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