ローソップ島皆既日食(26)

ロソップ島日食観測行(1)

 「ロソップ島日食観測行」は、水路部 秋吉利雄海軍中佐(当時)が編集したものです。1934年(昭和9)1月15日の横浜出港から、3月3日の帰港までの日々が綴られた日記です。また、観測隊員のみならず、新聞記者の氏名までもが記された稀有な記録です。後世に生きる私たちにとっても、貴重な文章の数々です。

 この「ロソップ島日食観測行」掲載にあたって、故秋吉利雄氏のお孫様の麗子様にお許しをいただきました。ここに御礼申し上げます。尚、日記については著作権の都合上、窪川一雄氏・藤田良雄氏・服部忠彦氏の文章のみといたします。また、故秋吉利雄氏保存資料・故伊達英太郎氏天文蒐集帖にあった、ローソップ島日食についての新聞記事も併せて掲載いたします。当時の天文学者の方々の道のりを、ご一緒に辿っていただければ幸いです。

 1922年(大正11)4月、30歳頃の秋吉利雄氏。

(引用)

故秋吉利雄氏保存資料

故伊達英太郎氏天文蒐集帖


中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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