巨大ブラックホール

M106,NGC4217,4248

 M106(NGC4258)は、おおぐま座γ星と、りょうけん座β星のほぼ中間にある銀河(8.3等、2400万光年)です。

 日本のX線天文衛星「すざく」による観測で、M106に含まれる酸素、ネオン、マグネシウム、ケイ素、鉄の存在量が初めて測定されました。また、1991年に国立天文台野辺山の45m電波望遠鏡で、中心の波長に対して±1000km/sという波長の電波が出ていることが観測され、M106の中心に太陽の3600万倍の質量をもつブラックホールの存在が確認されました。

(参考文献)

星雲・星団・銀河ビジュアル図鑑,津村光則,誠文堂新光社,2024

星雲星団ウォッチング,浅田英夫,地人書館,1996

(引用)

THE CARNEGIE ATLAS OF GALAXIES, SANDAGE & BEDKE,CARNEGIE INSTITUTION of WASHINGTON,1994

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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