!マーク星雲とスタークラウド

NGC6309,6781,6802,M62,NGC6520,B86,NGC6528,6522,M23,M24

  NGC6309は、へびつかい座の惑星状星雲(11.5等、視直径16'、中心星13等)です。一見二重星のように見えますが、下の薄水色に見えるのはNGC6309です。私には!ではなく、下向きの👣に見えます。皆さんは、いかがでしょうか。

 NGC6781は、わし座の惑星状星雲(11.4等、視直径109')です。こんなに大きく見応えがある惑星状星雲があったんだと驚かされました。NGC6781の左側(北)が淡くなっているのがよく分かります。そのせいか、天空を右側(南)に飛んでいる火の玉のように見えます。

 NGC6802は、こぎつね座の散開星団(8.8等、3.2')です。二重星と二重星の間に挟まれた、細長い微光星の群れです。星団の中の一番明るい星が13等級です。

 M62(NGC6266)は、へびつかい座の球状星団(6.7等、視直径14.1')です。M19の南約4°、へびつかい座とさそり座の境界近くに位置します。集中度がⅣと、かなり密集しています。左斜め下に向かって飛んでいるロケットのようです。

  NGC6520は、いて座の散開星団です。すぐ横に、B86(バーナード86)という暗黒星雲があります。暗黒星雲が虫喰いのようにいろいろな場所に存在しているのが分かります。

 いて座のNGC6528と6522は、小さいながらもきれいに並んだ二重球状星団です。いて座のγ星の近くにあります。

 M23(NGC6494)は、いて座μ星の北西約5°に位置する、まばらな散開星団(5.5等、視直径27')です。星々が真っ直ぐ連なったり、半円を描いたりと、見ていて楽しくなる散開星団です。

 M24(NGC6603)は、いて座μ星の約3°北に位置する散開星団(11.1等、視直径5')です。M24はスタークラウド(特に星が密集しているところ)の中に隠された、小さな小さな散開星団です。写真の左斜め下半分には、広大な暗黒星雲が広がっています。

(参考文献)

星雲星団ウォッチング,浅田英夫,地人書館,1996

はじめての星空ハイキング,市川利光,コプティック星座館,2000

(続)星空ハイキング,市川利光,コプティック星座館,2000

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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