伊達英太郎氏(1)

 伊達英太郎氏(1912-1953)は、大阪出身のアマチュア天文家です。大阪心斎橋の老舗「てんぐ履物舗」のご当主でした。伊達氏のアマチュア天文家としての活動分野は、とても広く多彩でした。

 太陽観測では、11.5cm反射56倍、8cm無銀反射70倍で1927年1月から1938年10月まで、約12年間の観測(太陽黒点)をしています。写真観測も並行して行い、プロミネンス分光器による観測はアマチュアとして最初の人でした。

 1枚目は、若き日の伊達英太郎氏と愛機11cm反射赤道儀。2,3枚目は、乾板による太陽写真です。

(参考文献)

日本アマチュア天文史,日本アマチュア天文史編纂会,恒星社厚生閣,1987

(写真は、伊達英太郎氏天文写真帖より)


 

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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