清水真一氏のハガキ(3)

1933年8月10日 富士登山・8月18日 暑中見舞い 

 小生も同行の筈なりしも 多忙にて不果候 1933年8月10日 静岡県島田町 清水真一

 富士登山記念 昭和8年7月25日 長男慧一 次男彰一 其他店員等

「前略 御尋ねのアイピースはMでなくHです 小文字の為紛らわしくなったのです モノセントリックはホクトレンダーと和製と2個ルーペとして持って居ります 故 試みましたが 焦点距離長過ぎ使用に不堪(たえず) 尚アイピースは4 mm と30 mm と茂(も)用意致し度(たく)思います 会誌3号は頂戴致してあります 右御返事まで 島田町 清水真一

慧一宅の郵便物は必ず私書箱を御記入願います 同姓が澤山(たくさん)ありますから」1933年08月14日消印

 「暑中御伺申し上げます 会員誌早速御送り下さり 有難う御座います 今後宜敷く御願ひ致します 清水慧一」

(資料は伊達英太郎氏天文写真帖より)

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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