ロサップ島皆既日食(47)

昭和9年南洋ロソツプ島に於ける日食観測に派遣せられし顛末(2)

116 海軍より貸与すべき物品概ね次の如し(ロソツプに主用す)

   3KWガソリン発電機 2台(内1台は技研専用)

   06ガソリン発電機  4台(内2台オロルツク用)

   テイエム式短移動無線電信機 改一 2台(内1台オロルツク用)

   テイエム式軽便無線電信機     1台(瑞鳳丸用)

   天幕、防水幕等

   宿営用具等

117 海軍下士官兵の陸上に於ける配置予定次の如し

   掌電信兵、トラツク、ロソツプ、オロルツク、瑞鳳丸に各1名

   機関科下士官兵、各発電機に1名の割

   ロソツプ  4名(内火2名、電機2名)

   オロルツク 2名(内火1名、電機1名) 無線電信機機械をも受持つ

118 南洋庁に於て準備すべき事項次の如し

           ロソツプ教会堂を隊員の宿舎に模様替

   附属建物(バラツク)造営

   水タンク、氷倉準備

   瑞鳳丸に供与(南洋庁水産指導船180屯、交通連絡、氷、生糧品の供給)

   トラツク無線電信所(各島との間の送受信)

   消耗品(主としてガソリン、潤滑油等)打合せ未済

   船夫、料理人の傭人提供(前掲)

  (注)オロルツク陸上宿営設備は天幕とす

 皆既日食観測の為南洋へ軍艦派遣の件覚書追加(8,12,5)

 11月13日附覚書に記載せし後の処理事項

29 前覚書第17項所述外国観測隊に対する第2回通知状(英文)

   11月14日平山教授より之を発送せり。

   本通知状には軍艦の行動予定、ロソツプ、オロルツク間の交通、到着港に於ける関税、

   倉庫料免除のこと、ホテル、買整ふべき物品、食糧の準備等の細目を述べ最後に内外国

        観測隊各組の員数を附属記せり。

30 前覚書第19項婦人乗艦拒否の問題は個人的に率直に断わるに如かずと平山教授の提案も

       ありたるを以て、11月17日、平山教授名義を以て、米国コーンに対し「貴下の班総勢5名

       迄許す、但し婦人は御断り、一行人員氏名知らせ」と海軍省より

(引用)

故秋吉利雄氏保存資料

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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