クック25cm製造年の謎(4)

関口鯉吉氏のイギリス留学(2)

「太陽物理観測所所長による第10回年次報告書[2]

 学長は、太陽物理委員会が太陽物理観測所所長から受け取った以下の報告書を、評議会に提出させていただく所存です。

 ここに提出する報告書は、1922年4月1日から1923年3月31日までの期間に関するものです。

 観測所の職員構成については、特筆すべき変更はありません。

ストラットン氏は、恒星スペクトルに関する研究を続けています。

R. 関口氏は、1922年10月に日本へ帰国しました。

東京帝国大学天文学科のK. 早乙女教授が、太陽研究の実地経験を積むために天文台

を訪れています」

 太陽の自転の分光学的測定。夏から秋にかけて、所長と関口氏により、太陽の自転の測定のために200枚以上の写真が撮影された。これらは、所長が考案した方法(『Monthly Notices』81号、115頁)に基づき、太陽中心緯度±30°、±20°、±10°および0°における「速度弦」上の観測に関するものである。関口氏は、観測および計算において多大な協力を得た後、1922年10月に日本へ帰国した。現在、来夏の研究に向けて、K. 早乙女教授が研究を支援している」

[2]太陽物理観測所長(1923)「太陽物理観測所所長による第10回年次報告書」,太陽物理観測所,ケンブリッジ大学

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1968年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。FRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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