クック25cm製造年の謎(6)

T. Cooke & Sonsの歴史

神戸のクック25cm屈折望遠鏡のルーツである、T. Cooke & Sonsの歴史を振り返りました。

トーマス・クック (1807-1868)

「T.クック&サンズ社の社名プレート」

(出典)1870-1922, T.クック&サンズ社,ヨーク大学ボースウィック公文書研究所, T.クック&サンズボックス30

1807年 トーマス・クック イギリス・ヨークシャー州に生まれる

1837年 ヨークのストーンゲート50番地で計測機器製造業を始める

1844年 ヨークのコニー・ストリート12番地に新工場建設

1855年 パリ万国博覧会に機器を出展、成功を収める

1856年 ヨークのビショップヒルにバッキンガム工場建設

1860年 アルバート公の望遠鏡を製造する

1862年 ロンドン万国博覧会で口径63.5cmニューオール望遠鏡製作依頼

    (1870年完成、当時世界最大)

1868年 トーマス・クック死去、2人の息子が経営を引き継ぐ

1893年 H・D・テイラーがクック写真レンズを設計

1914年 ヨークシャー州ビショップヒルに新工場建設

1915年 ヴィッカース社に買収

1922年 トロートン&シムズ社と合併→新会社クック・トロートン&

    シムズ社(本社:バッキンガム・ワークス)

1938年 ニューカッスルのグラブ・パーソンズ社に天文学関連事業を売却

(参考)Martin Lunn MBE FRAS "Thomas Cooke Telescopes", https://thomascooketelescopes.wordpress.com/

「クック社バッキンガム工場」

(出典)1870-1922, T.クック&サンズ社,ヨーク大学ボースウィック公文書研究所, T.クック&サンズボックス24

「クック社の光学部門」

(出典)1870-1922, T.クック&サンズ社,ヨーク大学ボースウィック公文書研究所, T.クック&サンズボックス26

「クック社の検査部門」

(出典)1870-1922, T.クック&サンズ社,ヨーク大学ボースウィック公文書研究所, T.クック&サンズボックス26

「クック社の新鋳造所」

(出典)1870-1922, T.クック&サンズ社,ヨーク大学ボースウィック公文書研究所, T.クック&サンズボックス26

「大型レンジファインダーの製作風景」

(出典)1870-1922, T.クック&サンズ社,ヨーク大学ボースウィック公文書研究所, T.クック&サンズボックス26

「ドーム内ニューオール望遠鏡25インチ」

(出典)1870-1922, T.クック&サンズ社,ヨーク大学ボースウィック公文書研究所, T.クック&サンズボックス8


「クック社のカタログ」

(出典)1870-1922, T.クック&サンズ社,ヨーク大学ボースウィック公文書研究所, T.クック&サンズボックス30


中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1968年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。FRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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