東亞天文協会黄道光課通信(15) (1932年9月20日)
「黄道光課通信(15) 一九三二年九月二〇日
倉敷天文臺 黄道光課長
×八月の観測―結果は天界十一月号に記事にします。報告が後れる人は一切相手を仕りまさんから御承知おきのこと。
×アメリカの先生からよろこびの書状―石山会議の時、出席者一同で署名して、遠くアメリカのグランヴィル氏に挨拶の絵葉書を送ったのですが、その返事が来ています。原文のまま左に書出しませう。いづれ天界に出してもよろしい。
「Rev. W. E. Glanville, PH. D.
The Rectory
New Market, Md, U.S.A
August 5th, ’32.
My dear Professor Yamamoto.
Seldom have I been so pleasantly surprised as I was today to receive the very kind and thoughtful greetings from your Zodiacal Light National Conference. You have every reason to the proud of your colleagues. I am glad to feel justified in saying that no Zodiacal Light Section is doing better work today than yours. The New Zealand Section is a good second, in my judgement.
To yourself and every member of the Zodiacal Light Section may I say most cordially. “Banzai! Banzai!!”
Believe me, faithfully yours, W. E. Glanville
Prof. Issei Yamamoto, W. Se」
(訳文)
「W. E. グランヴィル牧師、博士
牧師館
米国メリーランド州ニューマーケット
1932年8月5日
親愛なる山本教授殿
本日、貴殿の「黄道光全国会議」から、これほど親切で心温まるご挨拶をいただき、これほど嬉しい驚きを感じたことはめったにありません。貴殿には、同僚たちを誇りに思うに足る十分な理由があります。「今日、貴方の所属する黄道光部ほど優れた活動を行っている部は他にない」と断言しても差し支えないと確信しており、嬉しく思います。私の見解では、ニュージーランド支部がそれに次ぐ優れた存在です。
山本先生ご自身、そして黄道光部のすべてのメンバーの皆様に、心からの「バンザイ!バンザイ!!」を贈ります。
敬具 W. E. グランヴィル
山本一清教授 W. Se」
×課員の現況―観測を一回もしない人、通信のない人、同好会員でない人は公式の課か
ら除きます。即ち左の諸氏、私的の交際は勿論別です。
(*ご本人の名誉のために略しました)
次に、これとは反対に、新しい観測者をよろこびを以て御紹介しまさう。
工藤市郎君(岩手縣下閉伊郡岩泉町)
(岩手縣下閉伊郡大川村小学校内)
沓掛七二君 長野縣小縣郡青木村村松
木邊成麿君 滋賀縣野洲郡中里村
工藤君は下保君の御紹介。沓掛、木邊両君は熱心な太陽観測家。尚、小槇流星課長も
黄道光に注意して下さいます。変光星で有名な長野縣の金森丁壽氏との交渉はまだ決
定しません。
×次号の豫告―黄道光のスペクトルに関する論文の発表は次号に廻します。その次の号位に夢の座談會の第二回を開きたいと計劃中であります。以上[1] 」
(参考)
[1] 荒木健児(1932)『黄道光課通信(15)』,倉敷天文台
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