GFRP15cm鏡筒(その4)

 穴あけ加工等を終え、GFRP鏡筒に部品を取り付けました。接眼鏡を除くと、全体の重量は7.5Kgです。以前よりは軽くなりましたが、持ち上げるとズシリと重く感じます。

 組み立てでは、斜鏡の位置合わせに苦労しました。しかし、なんとか完成させ、光軸調整を終えることができました。光軸調整の際に気づいたことですが、フック型ファスナーのみで連結した時と、鏡筒バンドを取り付けた後とでは、光軸が微妙に変わります。持ち運びは可能になりましたが、鏡筒バンドを外した際は、その都度光軸合わせが必要になりそうです。

 普段はタカハシTGL(改造)経緯台に取り付けて使う予定です。自作ピラーも、この望遠鏡のために35cmカットしました。ピラーの中にコンクリートを入れていたので、切断はなかなかの重労働でした。

 組み立て後、天候が良くないので、ファーストライトはまだ終えていません。

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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