鏡筒ウェイト

 梅雨時になると、星好きがすることには限りがあります。天文関係の本を読むか、機材の手入れや改造をするか、はたまた新しい機材や部品の購入に触手を伸ばすかです。

 私は、とりあえずとして、機材の改造をすることにしました。

 以前、このブログで、15cm鏡筒に持ち手を付けたことをご紹介しました。今回は、その持ち手部分に少し手を加えて、ウェイトを付けることにしました。

 長焦点反射鏡筒のバランスを取ることは、案外難しいです。鏡筒バンドを緩めて鏡筒を前後させるか、アリミゾの固定ネジを緩めて鏡筒を前後させるのですが、下手をすると鏡筒を落下させてしまいそうになります。特にGFRP鏡筒は真円ではないので、鏡筒バンドを緩めても鏡筒がスムーズに動いてくれません。そこで、昔、長焦点屈折望遠鏡に鏡筒ウェイトが付けられていたことを思い出して、似たような物を作ることにしました。

 材料は、外径14.8mmアルミパイプ(内径12.8mm、長さ4.5cm2本)と外径11.8mm(内径9.8mm、長さ約30cm1本)のアルミパイプ、キャップボルト(径6mm長さ30mm)2本、ナット4個、ワッシャ4個、そしてウェイトです。ウェイトは、ヤフオク(ヤフーオークション)で、ケンコースカイメモS用に販売されていた物(421g、外径40mm、高さ50mm、穴の直径は、12.3mmと17mmで、ステンレス製、3500円)を利用しました。

 工作は、外径14.8mmのアルミパイプに7mmと10mmの穴をボール盤で開け、キャップボルトをパイプ内に入れるだけです。アルミパイプの切断は、パイプカッターがあれば簡単にできるます。鏡筒バンドに取り付けた後は、穴をアルミテープで隠すので、工作精度はあまり気にしなくても良いと思います。このウェイトは、穴の大きさが上下で違っているので、主鏡側に下げた時は、太いアルミパイプの部分も利用できるので便利です。ヤフオクでは、この他にも600g(4200円)、1Kg(6000円)の同様なウェイトが販売されています。

 さあ、あとは梅雨が明けて、良い空を待つばかりです。でも、蚊が(^_^;)・・・・・。

(実際に使用してみました。効果は、バッチリでした☺️)

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

0コメント

  • 1000 / 1000