2019年8月6日、台風8号の影響もありましたが、無事星空ウォッチングが開催されました。夏休み中ということもあり、150名の申し込みがあったそうです。
観望開始予定時刻は19:30。しかし、プラネタリウムの解説が長引き、実際の開始は19:50分ぐらいになりました。前回の反省(月の高度が低くなるとクック望遠鏡の接眼部が高くなり、覗く位置が高くなり危険)を生かして、観望対象を月から木星に最初から変えることにしました。
ドームを回転させ、木星を探しましたが見つかりません。雲が南東の空を覆っていました。そこで、ベガは・・・・。やはり、天頂付近はクック望遠鏡を動かすのは無理がありそうです。最終的に観望対象としたのは、アルタイルでした。
今回はファインダーのズレもなく、すっと視野にアルタイルが入りました。風が強く、シーイングはあまり良くありません。でも、「虹みたいにキラキラしてる。」「うわっ、きれい。白くて宝石みたいやね。」とのお客様の声が聞こえました。中には、「温度は10000度ぐらいですか?」など、鋭い質問をされる方もありました。
今回の月(月齢5.0)も、薄明中に偏光フィルターを付けて撮像しました。ポートアイランドは、日没と共に急にシーイングが悪くなるようです。この方法は有効だと思います。写真をよく調べてみると、今回の月は、秤動(ひょうどう、月の首振り現象)で、月の南部(南の海付近)がいつもよりよく見えていることが分かりました。
(参照:「月の地形観察ガイドブック」白尾元理著・誠文堂新光社、撮像データ:クック25cm屈折望遠鏡・セレストロン8-24mmアイピース・キャノンパワーショットS95コリメート撮像)
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