2021.12.18 09:16月齢12.8と寒波 2021.12.17、強い寒波が日本列島を襲いました。そのような中、恒例の星空ウォッチングが開かれました。 上は科学館の玄関前でコンデジで撮影した、満月2日前の月です。悪シーイングの影響が、コンデジ画像にも感じられます。(満月近い月面に主な地名を入れてみました。DMDとは暗い降下堆積物=降り積もった溶岩のしぶきです。こんなことまで写るとは、コンデジ恐るべしですね。) これからお目にかけるのは、18:00過ぎにクック25cm屈折望遠鏡で撮影した、月齢12.8の月の欠け際です。強風がドームのスリットを通り抜け、うなりをあげている中での撮影となりました。好シーイングの画像とは比較になりませんが、像の揺らぎを感じながらご覧ください。
2021.08.06 03:02「もうかった!」 2021.8.5、星空ウォッチングが開催されました。コロナ禍の中、感染防止に気を付けながら、101名のお客さんをスタッフの方々と一緒に迎えました。 台風が少しずつ近づき、上空に強風が吹いているのでしょうか。夕焼けがとても美しく見えました。
2021.05.29 09:50皆既月食ライブ配信 2021.5.26は皆既月食(スーパームーン)でした。コロナ禍のために、各地の天文台や科学館では、YouTubeを使ったライブ配信が行われました。バンドー神戸青少年科学館でも、当日19:30~20:30にかけて、ライブ配信が行われました。 幸いなことに、私はスタッフの皆様と共に、ライブ配信に携わることができました。特にライブ配信機器担当の方は、ゴールデンウィークの頃から、綿密に準備を重ねられたそうです。当日はあいにくの曇り空でしたが、努力の成果で素敵なライブ配信になりました。スタッフの皆様に、敬服の念を強く抱きました。
2019.08.08 12:35宝石みたいやね! 2019年8月6日、台風8号の影響もありましたが、無事星空ウォッチングが開催されました。夏休み中ということもあり、150名の申し込みがあったそうです。 観望開始予定時刻は19:30。しかし、プラネタリウムの解説が長引き、実際の開始は19:50分ぐらいになりました。前回の反省(月の高度が低くなるとクック望遠鏡の接眼部が高くなり、覗く位置が高くなり危険)を生かして、観望対象を月から木星に最初から変えることにしました。 ドームを回転させ、木星を探しましたが見つかりません。雲が南東の空を覆っていました。そこで、ベガは・・・・。やはり、天頂付近はクック望遠鏡を動かすのは無理がありそうです。最終的に観望対象としたのは、アルタイルでした。 今回はファインダーのズレ...
2019.07.13 04:43近い! 2019年7月7日、恒例の星空ウォッチングが開催されました。梅雨の真っ只中でしたが、この日はよく晴れました。七夕の日曜日ということで、小さなお子様連れのご家族が多く来館されました。 月齢は4.3。上の写真は、薄明中に偏光フィルターを付けて撮像しました。画像処理をすると、カラーだと色が微妙におかしくなります。そこで、今回は白黒の画像にしました。 「近い!」は、月を見た女の子の言葉です。その子のお母さんも、同じことをおっしゃいました。この日は、クック望遠鏡(125倍)で神酒(みき)の海周辺をご覧いただきました。フラカストリウスクレーターの北側がクワガタムシの角(つの)に似た、印象的な地形です。 月齢が4.3でしたので、時間の経過と共に、クック望遠鏡の接眼...
2019.05.13 00:45アポロ11号 2019年は、アポロ11号の月着陸から50年目の年にあたります。米ソの対立から生まれたアポロ計画でしたが、アポロ12号以降は、月の科学的な探査に目的がシフトしていったことは、一般的にはあまり知られていないようです。 2019年5月11日の星空ウォッチングは、アポロ11号の月着陸地点である「静かの海」付近を、クック望遠鏡でお客様に見ていただくことにしました。薄明が残る中、月齢6.2の月を担当のスタッフの方と一緒に見ながら、着陸地点付近の地形、クレーター等を確認していきました。 「鳥の頭を横から見たような形が、トリチェリ。鳥だからトリチェリ。覚えやすいよね。」「マスケリンの南東にあるのが、アラゴ。」「アラゴとトリチェリを結んだ真ん中あたりが11号の着陸地...
2019.04.13 03:48月面Xの日(1) 昨日(2019.4.12)は、定例の星空ウォッチングが、バンドー神戸青少年科学館で開催されました。年度当初の平日の夜でしたが、50名ほどのお客様が来館されました。この日は「月面X」(月面中央部のウェルナークレーター北西のクレーター壁面の組み合わせがX状に見えること)が見えるということで、お客様にも説明しながら月(月齢6.8)を見ていただきました。ただ、観望開始が19:30過ぎだったので、「X」の底部にも光が届き始め、なかなか「X」が分かりにくい状態になってしまいました。 「真ん中に見えているクレーターが重なっているあたりがそれです。」とご説明しても、「うーん、これかなー。」「たぶん、これだ。」とのお客様の反応。「おそらくそれです。」と、こちらは答える...
2019.02.17 08:42「あーなってる」 昨日(2019年2月16日)の星空ウォッチングには、80名ほどの方々が参加されました。あいにくの天候でしたが、天頂付近の月(月齢11.2)は、雲間や雲を通してなんとか見ることができました。シーイングは、冬型の気圧配置の影響でよくなかったです。 月の全景は、クック望遠鏡にペンタックスK-60接眼鏡(62.5倍)を付けて見ていただくのですが、今回はASP30mm接眼鏡を使い、125倍で拡大した月の欠けぎわをご覧いただきました。 参加者には親子連れの方々が多いですが、今回のタイトルの言葉は4,5歳の女の子の不思議な言葉です。思わずご両親や私は「何が?」とその女の子に尋ねてみましたが、「あーなってる」のみ。ひょっとしたら、雲が影響して、いつもとは違った月の光...
2019.01.20 05:22「望遠鏡が月をつかまえてる!」 2019年1月19日、星空ウォッチングが開催され、寒い中100名近くの方々が来館されました。月齢は13.1、クック望遠鏡で覗くと目も眩む明るさだったため、NDフィルターを使用して減光しました。 月や惑星(特に土星や木星)は、来館者に人気の観望天体です。ペンタックスK60mmで約60倍。お客さんが月をのぞいた瞬間、色々な声が出てきました。「うわー」「きれい」は一般的ですが、小さな子供たちの声は面白いです。以前土星を見た男の子が「絵や!」と言ったのをご紹介しましたが、昨日秀逸だったのが「望遠鏡が月をつかまえてる!」。これは5~6歳の男の子の声。お母さんも感心した様子でした。思わず私もお母さんも「うーん」とうなってしまいました。 昨日は天気が崩れる前だった...
2018.08.19 02:49星空ウォッチング 神戸市のポートアイランドにあるバンドー神戸青少年科学館では、毎月星空ウォッチングの会が開かれている。昨日(2018.8.18)も開催され、150名以上の参加者があった。好天に恵まれ、シンチレーションもとても良かった。ポートアイランドは海上都市であるためか、比較的シンチレーションの良い日が多いように思う。 上の月の写真は、セレストロン8-24mmズームアイピースに、キャノンパワーショットS95を付けて、オート撮影した1枚である。合成はしていない。場所は神酒(みき)の海周辺で、右下の大きなクレーターは、上からテオフィルス・キリルス・カタリナである。カタリナの左下には、アルタイの崖の一部が写っている。パソコンで明度調整と像の反転をしたのみの画像である。撮影...