SVBONY23mm接眼レンズ

 ヤフオクで、よく見えるのに使い捨てできるぐらいの価格の接眼レンズとして話題になっていたのが、この接眼レンズです。中国のSVBONY(エスブイボニー)という会社の製品です。アマゾンだと、送料込み1590円で販売されています。個体による当たり外れは大きいようですが、焦点距離23mmは、好評なコメントが多いです。(他に4mmと10mmがあります。)

 私は、ヤフオクで、検査済みとして販売されていた23mm接眼レンズを3800円(送料別、見口ゴム交換済み)で購入しました。

 構造は、ケーニッヒ式(逆ケルナー式、リバースド・ケルナー式)。これは、1849年にドイツの光学技術者カール・ケルナーが、顕微鏡用に開発したケルナー式(2群3枚構成、前側が1枚、後ろ側が貼り合わせ2枚)を逆構造にしたものです。ケーニッヒ式は、双眼鏡やライフルスコープの接眼レンズとして、今も用いられています。

 見かけ視界は62度。重量は、たったの48gです。セールスポイントは、眼レンズ(覗く側)の1枚レンズ(プラスティックレンズ)が非球面であることです。3~6枚目の写真を見ると、レンズとレンズ枠が一体になっているのが分かります。また、鏡胴部(7枚目写真、プラスティック製)内部は、艶消し塗装が省かれています。内部のネジ切りも、全周ではありません。レンズのコーティングは、あまり上等ではないようです。スリーブ内の艶消し塗装は問題ないと思います。

 肝心の性能ですが、明るい対象を見た時は、ハレーションかゴースト(コーティングか内部の艶消しが原因?)が出ますが、それ以外はとてもスッキリした見え味です。パワーメイト(2.5倍)との相性も良いようです。手持ちの接眼レンズと比較しても、惑星面の見え方はとても良かったです。

 持っていると、とても面白い非球面接眼レンズだと思います。

(1枚目:Asphericは非球面、3-4枚目:右が非球面プラスティックレンズ、左が2枚貼り合わせガラスレンズ、参照:ウィキペディア、SVBONYは、激安ですがよく見える双眼鏡の販売でも話題になっています。SV21 10倍42mm 4250円アマゾン)

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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