ノースマウント用 ウェイトシャフト

 GFRP15cm反射鏡筒の重量は、約8Kg(接眼レンズ等を付けて)です。ノースマウントとビクセンAPP-TL130三脚との組み合わせでは、どうしても鏡筒側に重量が集中し、大丈夫とは思っていても、使用時には転倒の恐れを感じていました。

 そこで、アイベルで、ウェイトシャフト(税別3980円)と5Kgバランスウェイト(税別5980円)の購入を考え始めました。(何としても、消費増税前には買いたい!)

 でも、2つ合わせると1万円を超えてしまいます。うーん、もったいない。

 ムズムズと自作の虫が騒ぎ始めました。そして、4枚目写真の物を作ってしまいました。費用は約1500円でした。なお、バランスウェイトは、ビクセンSP-DX用(3.7kg)を使うことにしました。サビが目立っていましたので、シリコン塗料で黒く塗りました。この色の方が、ノースマウントには、よく似合います。

 準備物は、M12ステンレスズンギリボルト約30cm1本、M12ステンレスナット2個、M12ステンレス袋ナット1個、M12用ステンレスワッシャ1個、ステンレス巻きパイプ外径16mm、19mm各1本(長さが最短でも910mmになります。これがちょっと無駄。実際には250mmあれば十分です。)です。いずれも、ホームセンターで購入できます。道具は、パイプカッター(写真7)があれば便利です。金鋸でも大丈夫ですが、パイプカッターは、切り口がとても綺麗です。

1.ステンレス巻きパイプを、適当な長さにカットします。(パイプカッターを使う場合は、パイプを回転させながら、少しずつ締め付けを強くしていくことがコツです。締め付けを強くし過ぎると、刃の破損に繋がります。)

2.16mmパイプを、19mmパイプの中に入れます。2本使う方が、パイプの強度が上がります。パイプ同士の隙間は、HCLパーマセルテープを16mmパイプの両端に巻き、調整しました。このテープは、遮光などにも使えて便利です。もちろん、ビニールテープ等でもOKです。(写真1,2)

3.写真3,4の様に、組み立てます。なお、袋ナットの周囲は、0.5mmアルミ板を細く切ったもので巻き、厚みを持たせています。アルミ板の端で手を切らない様に、アルミテープを巻きました。バランスウェイトをバランスシャフトの端に持っていった際(写真6)、この方がバランスウェイトが安定します。(ビクセンバランスウェイトは、片方の穴の径が太くなっています。)

5.経緯台への取り付け部は、ダブルナットで緩まないようにしました。

 パッと見ると、ステンレス製のウェイトシャフトに見えませんか。新型ノースマウントが、月末には到着するそうなので、このウェイトシャフトを付けるのが楽しみです。


中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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