2024.01.14 05:50水星が西方最大離角 2024/1/14 6:27に、コンデジで撮影した水星と金星です。 水星の西方最大離角(23.5°,-0.2等,視直径6.6")は、2024/1/12でした。この写真は、それから2日後のものです。 水星の高度が高いので、朝焼けが始まる前の方が見つけやすいかもしれません。できれば、小さな双眼鏡があると便利です。水星を見ると、私はラッキーな気分になります。(参考文献)星空年鑑2024,大熊正美,株式会社アストロアーツ,2024
2023.01.10 22:21宵の明星 2022/12/22が冬至でした。最近、ずいぶん日が長くなってきたなと感じます。 水星との接近を終えた金星が、夕空高く見えるようになってきました。写真は、2023/1/10 17:30に撮影した、明石海峡大橋と金星です。
2022.11.09 06:37皆既月食と天王星食 2022/11/8 20:28~31に撮影した、天王星と皆既中の月です。月周辺に恒星が多く、「どれが天王星?」と首を傾げられた方も多かったのではないでしょうか。 私も勘違いしました。事前にシュミレーション等で、天王星付近の恒星について勉強しておくべきでした。 やはり、天王星は青く、他の恒星と違うんですね。(撮影データ:svBony60mmFL240mmガイドスコープ,ZWO ASI183MC,IRカットフィルター,sharpcap スナップショット撮像)
2021.11.20 09:06部分月食と木星(Partial Lunar Eclipse and Jupiter) 2021.11.19、皆既に近い月食が全国各地で見られました。バンドー神戸青少年科学館でも、恒例の星空ウォッチングがこの月食に合わせて開かれました。 上の写真はクック望遠鏡に同架されているテレビュープロント直焦点で撮った18:02のほぼ食最大の月です。ZWO ASI183MC、sharpcapスナップショット1枚撮りです。 On 2021.11.19, a lunar eclipse near everyone was already visible in many parts of Japan. The Bando Kobe Science Museum for Youth also held its annual stargazing event...
2020.08.05 12:06国際宇宙ステーション(ISS) 2020年8月5日(水)、国際宇宙ステーション(ISS)が神戸でもよく見えました。出現予想時刻は、19:45:00北西10°、19:48:30南東78°(最高高度)、19:50:30南東20°でした。上の写真は、南東方向で、木星(右)と土星(左下)に並んだISS(左上)です。
2020.06.13 09:24金星と土星の掩蔽(2) 今回は、静岡県島田の清水真一氏の金星の掩蔽写真をご紹介します。写真の左側が清水真一氏(1889-1986)、右側が彗一氏です。(1934年頃撮影) 清水氏の本業は薬局経営でした。その傍ら、写真術(いわゆるDPE)も習得していました。また、富士写真工業の藤沢信氏の協力を得て、天文用高感度乾板の供給を受けていたそうです。 上の写真には、五藤光学の10cm屈折赤道儀(木製ピラミッド三脚を鉄製に強化したもの)と、二連の8cmF3.5エルマジー人像玉が写っています。
2020.06.06 11:36金星と土星の掩蔽(1) 1933年(昭和8)12月20日、月齢3の月に、金星と土星が次々に隠されるという珍しい現象が起こりました。上は、「天界」(1933年12月号、東亜天文協会)に掲載された解説記事です。この現象の様子を、「日本アマチュア天文史」(日本アマチュア天文史編纂会編、恒星社厚生閣、P.90)から抜粋してご紹介します。 「当日は晴れて澄んだ師走の西空の夕映の残るあたり、相模大山のシルエットの上に三日月をはさんで、土星と金星のならんだ景色は実に美しい眺めであった。(中略)石井重雄が「天文月報」Vol.27(1934)No.3に要約して報告している。冒頭に石井はその美しい光景を「天の海に雲の波立ち月の船、星の林にこぎかくる見ゆ」なる万葉集の古歌をひき賞でている。」
2020.05.30 03:30水星と月齢5.4 2020年6月4日は、水星の東方最大離角(水星が太陽の東側に最も離れる)の日です。今回は水星の高度が約11度と、相当見やすい条件のようです。水星は恒星とは違い瞬かないので、一度ご覧になると、次からは見つけやすくなります。今回の位置の詳細は、リンク先のアストロアーツのHPをご覧ください。 上の水星写真は、2020年5月28日、近くの高台に行きi Phoneで撮影しました。5月22日には、金星と水星が1度未満まで接近しました。また5月24には、月齢2.4の月が近くにあって、素晴らしい光景になるはずでした。(一瞬、金星と月齢2.4の月は見えましたが。)残念なことに、22日と24日は天候に恵まれず、水星は見ることができませんでした。 月齢5.4の月は、水星写...
2020.05.22 08:30火星食(月による火星の掩蔽) 1934年(昭和9)6月27日に撮影された、31cm反射赤道儀(木辺成麿氏所有、鏡面は木辺氏作、機械部は西村製作所製)国産としては、当時国内最大口径でした。機械部の費用だけで630円かかったそうです。(現在の貨幣価値に換算すると1,575,000円)
2020.03.07 06:49天王星 2020年3月8日に、金星(-4.2等)と天王星(5.8等)が最接近(約2度)します。ただ、これからしばらくは、天候が崩れる予報が出ていましたので、3月6日の19:30ごろに双眼鏡で見てみることにしました。10倍の双眼鏡で金星を捉え、上の星図の星の並びと比べると、すぐに天王星の位置が分かりました。10倍の双眼鏡ですと、他の恒星との違いは分かりません。しかし、これが天王星かと思うと、水星と同じく「ヤッター」という気持ちになりました。 天王星を発見(1781年)したのは、ウィリアム・ハーシェルです。ハーシェルは、元々音楽家でした。しかし、宇宙の構造を解明したいという気持ちが高まり、音楽家をやめ天文家になりました。そして、宇宙の構造を解明するた...
2020.02.15 11:56水星(東方最大離角) 2020年2月10日は、水星の東方最大離角(太陽から東側に最も離れること)の日でした。南南西の空の低い所(高度8度)に見えるということでしたので、その前日(2月9日)の18時ごろ、家の近くの高台に行って水星を探してみました。 金星と太陽を結ぶ線の低い空を双眼鏡で探すと、キラッと光る星(水星・光度0.5等)が比較的簡単に見つかりました。金星の輝きを小さくした感じです。雲がちょうど水星の位置の目印になりましたので、i Phone(5S)で写真を撮りました。下の2枚は、パソコンで加工して、水星を見やすくしました。 内惑星である金星と水星は、太陽からあまり離れた場所に見ることはできません。特に水星は、太陽から大きくは離れないので、見るチャンスが少ないです。で...