2021.08.06 09:081941年(昭和16)の火星スケッチ(9) いよいよ今回で、1941年(昭和16)の火星スケッチは終わりとなります。 4名の方の火星スケッチを順にご紹介します。 初めは、竹内潤氏です。
2021.05.23 01:241939年(昭和14)の火星スケッチ(1) 1937年(昭和12)に始まった日中戦争が続く中、1939年には、第二次世界大戦が始まりました。いよいよ時代は困難さを増していきます。 東亞天文協会遊星面課火星観測陣にとって、1935年に共同観測を開始してから、初めて迎える火星大接近でした。この時の接近は、最接近が7月28日(衝は7月23日)、距離5799万Km、視直径24.1秒でした。しかし、火星の赤緯が-26°あまり、南天低いやぎ座の中にあったので、シーイングの点では不利でした。 共同観測の参加者は27名、若い観測者も進出し、戦時中でしたが盛況でした。 1回目は、坂上務氏です。
2021.05.16 06:091938年(昭和13)の惑星スケッチ(2) 今回ご紹介するのは、坂上務(さかのうえつとむ、1921-2018)氏です。 坂上氏は鹿児島県出身。九大教授(農学部、後に名誉教授)、東亜天文学会会長、せんだい宇宙館名誉館長などを歴任されました。気象学と天文学の境界領域を研究され、「星空を楽しむための気象学」「暦と星座のはじまり」等の著書を残されました。1941年(昭和16)9月21日の台湾富貴角の皆既日食に、最年少のアマチュア天文家として、山本一清氏らと共に参加しました。