月・惑星のCMOS撮像 (5)

クック25cm屈折望遠鏡での火星撮像

 2020.11.21に、星空ウォッチングが開催されました。コロナ禍の中、参加者は40人(実際の参加者は26人)に限定されました。観望用望遠鏡の準備がひと段落してから、スッタフの方のご好意で、クック望遠鏡初のCMOS撮像に取り掛かりました。撮像対象は火星です。

 ご一緒したスタッフの方と、火星のファーストライトを迎えました。二人いると、ピントの確認等、本当に助かります。実はパソコンを通しての天体像に対して、私は以前から違和感を感じていたのですが、クック望遠鏡の火星像を見て、全く認識が変わりました。目よりも感度が良く、解像力が優れているCMOSカメラの画像は、本当にワクワク感満載でした。よく考えると、すばる望遠鏡にしても、ハッブル宇宙望遠鏡にしても、天体画像は全てパソコン経由ですよね。CMOSカメラ、パソコン・・・、毛嫌いするのはもったいないなあと、つくづく感じました。

 初めての画像処理ですので、アラはご容赦ください。2020.11.21 19:35 Sharpcap取込

1000枚の内30%を選び、ステライメージ8.0Jで画像処理しました。

 火星観測全盛時に製造されたクック屈折望遠鏡。まさに本領発揮の火星像でした。(2020.11.9より、火星の赤道から南半球にかけて、ダストストームが発生しているようです。写真の上半分が下側よりぼやけているのは、そのせいかもしれません。)

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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