アルミ巻き鏡筒

筒内気流をなくす方法
 冬場はシーイングが悪く、望遠鏡で天体を見ても良く見えない。それが自分にとっては当たり前でした。しかし、そうではないことが、Lambdaさんのブログには書いてありました。
  Lambdaさんは、冬場に星がよく見えない原因の多くは、筒内気流だと言っておられます。外気に慣らされた鏡筒内(特に反射やシュミカセなど)は、外気温以上にどんどん鏡筒内の空気が冷やされて、気流が収まらないのだそうです。それを防ぐのに必要なのは、たった1枚のアルミシートだということなのです。
  論より証拠、やらない手はありません。準備したのは、1枚200円足らずの防災用アルミシート1つです。15cm鏡筒は長いので、鏡筒下部以外は巻き放しの状態にしました。主鏡付近は、外気に慣らしてから、アルミシートを被せるようにしました。
  先日、零下近くの野外に鏡筒を2時間ほど出し、鏡筒下部の窓を閉めてからアルミシートを被せ、しばらくして観望を始めました。
  目からウロコとは、正にこのことです。恒星のジフラクションリングがくっきり見える、焦点内外像は乱れず安定している。冬場のシーイングが、今乱れたなということも分かりました。リゲルを見たら、伴星の見え方が今まで見たものと比較になりません。火星もしかり。まさに、驚愕です。今まで、何を見ていたのでしょうか。更に驚いたのは、室内に持ち込んだ時です。一瞬アルミシート全面が結露したのですが、しばらくしたら結露が全面消えていました。
  もう、元のスタイルには戻れません。

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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