ファインダーとしてのNEWTONY

 NEWTONYは、口径50mm焦点距離200mm(F4)の反射望遠鏡です。50mmの反射鏡は球面鏡だと思われます。

  1970~80年頃販売されていた10cm反射望遠鏡は、ほとんどが焦点距離1000mm(F10)の球面鏡でした。F10ぐらいになると、球面鏡でもほぼ実用に耐えることができたからです。       そこで、私は焦点距離を伸ばすために、NEWTONYに5倍のバーローレンズ(テレビューパワーメイト5.0×)を付けることにしました。焦点距離1000mm(F20)になります。接眼レンズはSVBONY23mmを使います。倍率は約43倍です。

 NEWTONYの接眼部は樹脂製で、繰り出し部にガタがあります。元々樹脂製の軽量な接眼レンズを使う仕様ですから、仕方がないですね。そこで、CAT(中古望遠鏡ショップ)で購入した、粘性の高いグリスをネジ部に使うことにしました。昔の廉価な望遠鏡のラックピニオンのネチャとした感じと言えば、理解していただける方もいらっしゃると思います。

 接眼部から突き出た棒という異様な感じですが、実際はとても覗きやすいです。短焦点反射には、バーローレンズ(2倍や2.5倍でも)をお使いになると性能が向上します。(見え味は、視野全面にわたって星がピンポイントで良好でした。)

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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