NEWTONY

PINTYドットサイトも

 皆様、新年明けましておめでとうございます。当ブログを本年もどうぞよろしくお願いします。

 厳寒の1月を迎えています。いかがお過ごしでしょうか。神戸でも氷点下の冷え込みが続いています。ですが、身を縮めながら夜外に出ますと、冴え渡った空にオリオンをはじめとした冬の星々が輝いています。ゴージャスです。

 新年早々の話題は、NEWTONYです。Lambdaさんがブログで取り上げていらっしゃった50mm(焦点距離200mm)反射望遠鏡です。

 今回は、NEWTONYを15cm鏡筒のファインダーにした話題です。50mm反射望遠鏡は、中村要氏もハーシェル・ニュートン用に44面磨いています。いずれも焦点距離700mm前後です。何か不思議な縁を感じます。

 NEWTONYの鏡筒外径は、約65mmです。ただ、セルや接眼部のデコボコがありますので、ファインダー支持枠内径は最低80mmは欲しいところです。買うと高いなー(約5000円)と思い、手持ちの水道配管用の継ぎ手(VU75 内径約90mm)を切って作ることにしました。切断はスライド丸ノコを使いましたが、ノコギリでも切れます。肉厚の塩ビですので、タップの穴もすぐにはダメにはならないと思います。調整ツマミはM3のネジ頭にM4のナットを入れ、M3のナットで固定しました。ちょっとした調整ツマミ風になっているでしょう。ファインダーアリガタは、以前MOREBLUEさんから購入したものです。


 塩ビカラーだと格好悪いので、黒色塗装しました。M3ネジは約30mmの長さの物を使っています。

 NEWTONYと、鏡筒枠のツーショットです。

 ドットサイトをNEWTONYに背負わせるのも、Lambdaさんのアイディアです。(いっぱい拝借して恐縮です^^;)このドットサイトは射撃用(市場として大きい!)に販売されているものです。台座は20mm幅のプレートに対応しています。総金属製で、赤と緑のドット、明るさやドットの形も選択できる優れものです。それでいて、値段は送料込みで2499円(アマゾン)です。手持ちのスカイサーファー3は、ほぼ全部品(ナットも)プラ製で7800円!!いくら軽量と言っても、大切な調整ナットがプラ製とは!!(実は閉めすぎて垂直調整プラナットを壊してしまいました。)

 このドットサイトは衝撃的でした。ニッチな天文趣味は、バカにされていますよね。同製品がビクセンアリミゾ対応になった途端、8000円以上で販売されるんですから💢

 研究用や医学用に開発・改善されている顕微鏡用接眼レンズもそうですが、需要が多い分野は、製品も当然のごとく高品質なものに進化するんですね。

 すみません、新年早々のボヤキでした。 

(参考文献)中村要と反射望遠鏡,冨田良雄・久保田諄,ウインかもがわ,2000

 ついでに赤道儀用ウェイトも銀巻きにしました。黒色塗装で結露がものすごかったものですから。余談でした😀

(2021.1.11追記)

 昨夜、NEWTONYとPINTYドットサイトのファーストライトを行いました。NEWTONY、楽しいです。ファインダーとしての機能もさることながら、倍率を上げることができるので、サブスコープとしても使えます。私は瞳径(口径mm÷倍率)が2mmを越えると乱視の影響が出ますので、25倍〜30倍で使いたいところです。NEWTONYの斜鏡側面の艶消し塗装や、光軸調整(構造上できるかな^^;)をするとさらに良くなりそうです。Lambdaさんも書いておられましたが、やはり反射には反射のファインダーですね。PINTYドットサイト→NEWTONY→15cm接眼部と、目や体の動き方が滑らかです。PINTYも必要十分の性能です。若干ドットが明るいですが、逆に明るい空では見やすいです。

 15cm反射は、テレビューイーソス13mmオンリーで使いました。やはり素晴らしいのは、アルミ巻きによる筒内気流除去の効果です。M31,35,36,37,41,42等々、しっとりとした星像が見事でした。アンドロメダ座の二重星アルマクも、色の対比が美しかったです。M35散開星団の星々の落ち着いた粒々、M42のトラペジウムも常に落ち着いて見えました。

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

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