1937年は、火星の最接近が5月28日(衝は5月19日)、距離7610万Km、視直径18.4秒でした。観測陣は充実し、渡辺恒夫氏は花山天文台の30.6cmクック屈折と15.5cm反射、前田治久氏は20.8cm反射(400倍によるパステルスケッチ)、伊達英太郎氏は26cm木辺鏡、木辺氏は31.8cm自作反射という、アマチュアとしては国際水準でも引けを取らないものでした。戦前の一番充実した、火星観測の年となりました。
1回目は、渡辺恒夫氏(当時花山天文台員)による火星スケッチ(ハガキ)です。なお、消印が不明瞭なため、掲載順が違っている恐れがあります。どうぞ、ご了承ください。
(参考文献)
日本アマチュア天文史,日本アマチュア天文史編纂会,恒星社厚生閣,1987,P55-57
(資料は全て伊達英太郎氏保管)
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2021.05.04 12:17
2021.05.04 09:34