科学少年(4)

 1928年(昭和3)5月に、伊達英太郎氏(当時16歳)が発行した「科学少年」第四号です。

 5月号の目次は、

1.「天空征服」(長篇科学小説 第四回、10.金星面到着 前世紀動物)

2.「天界通信 新遊星発見」「おわび」「四月特別懸賞当選者発表」

3.「趣味の科学 低気圧と天気豫法(第二回)」

 (1)大きな渦巻

 (2)低気圧の所は天気が悪い

 (3)入梅と颱風

 (4)天気図・天気豫法

4.「発明美談 汽船の発明者 ロバート・フルトン 其の一」

5.「趣味製作」 

 (1)レンズ無しの六十倍顕微鏡の作り方

 (2)正確な天秤の作り方

6.「少年天文 五月の星座」

7.「太陽黒点表 五月の編輯室より」

の内容で、全18ページです。

(愛機11cm反射経緯台と共に)

1.「天空征服」(長篇科学小説 第四回、10.金星面到着 前世紀動物)

2.「天界通信 新遊星発見」「おわび」「四月特別懸賞当選者発表」

3.「趣味の科学 低気圧と天気豫法(第二回)」

 (1)大きな渦巻

 (2)低気圧の所は天気が悪い

 (3)入梅と颱風

 (4)天気図・天気豫法

4.「発明美談 汽船の発明者 ロバート・フルトン 其の一」

5.「趣味製作」 

 (1)レンズ無しの六十倍顕微鏡の作り方

 (2)正確な天秤の作り方

6.「少年天文 五月の星座」

7.「太陽黒点表 五月の編輯室より」

 「天空征服」は、いよいよ金星探検。現代では考えられないような金星怪獣が登場します。また、「新惑星発見」は、当時フロスト博士は視力を失っており、発見は誤報だったのではと思われます。

 伊達英太郎氏が、「わが社」「南炭社」と名乗っていたのが面白い。それにしても、豊かな想像力、そして知識欲ですね。

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

2コメント

  • 1000 / 1000

  • double_cluster

    2023.07.09 22:50

    ご覧いただきありがとうございます。私も「天界」の該当箇所を読みました。伊達氏は、「しまった」と思ったのか、そのページに折り目をつけていました。冥王星発見が1930年ですから、当時は、いわゆるガセネタも多かったのでしょうね。フルトンの出どころは、残念ながら不明です。次回もお楽しみになさってください。
  • manami.sh

    2023.07.09 09:55

    新遊星の話は「天界」1928年5月号(8(87))に山本一清氏が「海王星外の新遊星発見?」という記事を載せています。発見の報は全国紙で取り上げられたと記載されていますので、伊達氏も新聞記事をベースにしたのでしょうか。ロバート・フルトンは青年修養会「修養模範 米国の十大偉人」1928からでしょうか? 伊達氏の周囲には、いろんな情報があふれていたように思います。また、情報発信にも優れた才能を発揮していたんですねぇ。今回も、面白く読ませていただきました。