細くなった土星環と月齢10.2

 2024/09/13 20:43に、クック25cm屈折望遠鏡で撮影した土星です。土星の高度が低く、シーイングは不良でした。気流が安定した一瞬に、何とかピントを合わせることができました。次回、シーイングに恵まれることを願っています。

(写真データ:イギリス・クック社製25cm屈折望遠鏡FL:3750mm,ZWO ASI183MC,フリンジキラーフィルター,sharpcap4.0で7111枚動画撮像,ステライメージ9.0nで上位40%をスタック)

 2024/09/13 18:22、クック12cm屈折望遠鏡で撮影した月齢10.2の月です。薄明中でしたが、スッキリとした画像です。

 凪の時刻だったようで、シーイングは良好でした。虹の入江の西側(左)の外縁部分が日の出を迎えています。クック25cm屈折望遠鏡による拡大写真です。

 コペルニクスクレーター内部が明るく輝いています。光条の広がりが見事です。

(共通データ:コーワTE-11WZ接眼レンズ、iPhone7コリメート撮影)

(参考文献)

星空年鑑2024,大熊正美,株式会社アストロアーツ,2024

月の地形観察ガイド,白尾元理,誠文堂新光社,2018

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

1コメント

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  • manami.sh

    2024.09.16 23:09

    クックでの月面写真は、いつ見ても良いですねぇ。虹の入江のしわしわが浮き出て、うっとりします。 「日経サイエンス」、手に取ってみましたが、資料提供は、(下)の方になるのでしょうか。 今日は仲秋の名月ですが、当地は曇ってきました。