2020.02.15 11:56水星(東方最大離角) 2020年2月10日は、水星の東方最大離角(太陽から東側に最も離れること)の日でした。南南西の空の低い所(高度8度)に見えるということでしたので、その前日(2月9日)の18時ごろ、家の近くの高台に行って水星を探してみました。 金星と太陽を結ぶ線の低い空を双眼鏡で探すと、キラッと光る星(水星・光度0.5等)が比較的簡単に見つかりました。金星の輝きを小さくした感じです。雲がちょうど水星の位置の目印になりましたので、i Phone(5S)で写真を撮りました。下の2枚は、パソコンで加工して、水星を見やすくしました。 内惑星である金星と水星は、太陽からあまり離れた場所に見ることはできません。特に水星は、太陽から大きくは離れないので、見るチャンスが少ないです。で...
2020.02.08 01:08月齢8.2(上弦) 2020年2月2日は、冬型の気圧配置が強まり、とても寒い日になりました。やがて夜になると、寒い日にも関わらず、シーイングの良い空が広がりました。 GFRP15cm反射望遠鏡の光軸調整を綿密に行い、温度順応にも時間をかけました。その結果、今回はとても良い写真が撮れたと思います。 「月なんていつ見ても一緒。天文初心者の対象でしょ。」と言われそうですが、中村鏡で見る月はとても美しく、何度見ても感動します。そして、私にとって、新しく発見することがたくさんあります。 月の眼視観望では、テレビュー2.5×パワーメイト+ZEISS PL25mm(144倍)が、コントラスト・シャープネス共に最高です。それに若干劣る(コントラストが)のが、S...
2020.02.02 06:07中村要氏の観測帳 中村要氏が亡くなったのは、1932年(昭和7)9月24日でした。中村氏は、亡くなる直前まで、「天界」(天文同好会会誌)に、毎号「観測帳」を連載していました。 「天界」1932年1月号から、連載最後になる9月号までを振り返ります。毎号の「観測帳」には、注目すべき天文現象が挙げられています。そして、「観測帳」の最後には、中村氏の近況が書かれています。足跡を辿ってみたいと思います。(1月号) お断り 編集者の都合で12月号に出るはずのこのページが1号遅れました。編集者の方でも、今後は毎号出して下さるはずであり、筆者も段々面白い材料を提供したいと思います。(2月号) 光学研究室より 去る10月(1931年10月)完成した大研磨機は、12月6日に初仕事をした。...