月・惑星のCMOS撮像 (7)

15cm反射での月面撮像
  2020.11.23火星撮像と共に、月面(月齢7.9)も撮像しました。ZWO ASI224MCを、バーローなしで接眼部に直接付けました。CMOSセンサーが小さいので、実視界は0.2度ほどでしょうか。倍率で言うと、150倍ほどで覗いた感じです。SharpcapのSnapshotを使って撮像しました。何枚か撮像したものの中で、一番シャープなものを選び、惑星と同じように、ステライメージ8.0jで画像処理をしました。色調や月面の方位がアバウトなのはご容赦ください。
   大きなCMOSセンサーのカメラを購入すれば、広範囲の月面撮像ができないことは解決するかもしれません。月面撮像の場合は、お手軽撮像セットはまだまだ現役で使えそうな感じがします。

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

6コメント

  • 1000 / 1000

  • double_cluster

    2020.12.05 11:38

    お待たせしました。伊達氏の資料を調べてみましたが、残念ながら「火星運河論」に関する文章はありませんでした。申し訳ありません。ただ、木辺氏の火星運河に関する文章を見つけましたので、ブログにアップいたしました。伊達氏と木辺氏は昵懇の間柄でしたから、考え方も近かったのではないかと推察します。
  • double_cluster

    2020.12.03 22:23

    ご返信ありがとうございます。火星運河論争の頃、火星観測のために、世界中で長焦点屈折望遠鏡が作られたと、吉田正太郎氏の著作で読んだことがあります。火星のスケッチのためには、300倍が必要だったそうですから、反射の場合でも、F10などの長焦点鏡が必要でした。バーローレンズなどがない時代ですから、Or5mmや4mmの接眼レンズに、目を擦りつけて天文家は観測していたんですね。Fの長い反射鏡は製作が難しいと、中村要氏は述べています。だからこそ、名人芸が必要だったと思います。
  • manami.sh

    2020.12.03 13:55

    @double_cluster時間を取っ手いただき、ありがとうございます。 お手数をおかけしますが、よろしくお願いします。 おっしゃるとおり、F値も大切ですねぇ。 根本的にしっかり考えてつくられているということでしょうか。