SeeStar S-50

 SeeStar S-50を購入しました。2023年に発売された、電視観望・撮影に特化した望遠鏡です。全ての機能が一つになった、画期的な製品です・・・と。しかも、8万円ちょっと。これは確かめるしかない。購入に踏み切りました。

 電視観望・撮影に挫折した経験から、今までに無く、よーく考えて決断しました。

 M46(NGC2437)散開星団です。シャルル・メシエが、1771年2月19日に観測しました。M46は地球から5300光年離れています。星団の中心から上に写っている惑星状星雲(NGC2438)までの距離は6520光年です。ステファン・ジェームス・オメーラ氏は、中心部の暗い星々が螺旋を描いているように見えると書いていました。

 ふたご座のM35近くの、NGC2158(遠い散開星団)が見えます。M35はカタカナの「ハ」の字の並びが印象的です。M35とNGC2158の物理的な大きさは似ていますが、距離が6倍違います。M35は、いつ見ても壮観です。

 ぎょしゃ座のM37(NGC2099)は、大好きな散開星団です。オメーラ氏は、「繊細な美しさをもつ孤独な水たまり」といっています。暗い背景に、パッと咲いた花のようだといつも思います。

 自分は眼視派・写真派・・・、なんてどうでもいい。今は、宇宙をいろいろな手段で楽しむ時代。SeeStar S-50がそう言っているように思います。

(参考文献)

メシエ天体カタログ,ステファン・ジェームス・オメーラ著 磯部琇三訳,NewtonPress,2000

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

0コメント

  • 1000 / 1000