1934年7月28日 海王星
宛名 伊達英太郎様 鏡下(仲間という意味)
「寒中御伺 月食も曇り 雲の上人ならぬ身の如何とも致方無し 海王星は前便にて御送り上候 弛緩に候も 上図(下の写真)は昨夏火星を含むレオ座を写した原板より 同星を見出し候に付 3枚を並べ複写候に付 又之御貴覧に供し候 去23日夜 河合孝一君来訪 慧一と3人目折(めおれ:きちんとして) 座(そこにいる3人)曇りの空を恨みつつ 星族に*更をふかし申候 拝具」
*更(こう、一夜を5つに分けた時間の単位)、初更(19:00~21:00)、二更(21:00~23:00)、三更(23:00~1:00)、四更(1:00~3:00)、五更(3:00~5:00)
上はハガキの中で、「海王星は前便にて御送り上候」と記されている写真
「目折」の3人
(資料は伊達英太郎氏天文写真帖より)
*崩し字の解読は、柴田哲男様(三木古文書研究会)にしていただきました。
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