清水真一氏のハガキ(11)

1934年9月21日 山本一清氏の来訪

 「御無沙汰致居候 打続く悪天候御同様閉口に候 去16日山本先生の御立寄を機会に 当屋上にて観望を兼ねて小座談会 翌17日当地商業校にて一場の通俗講演御願致候 午後東上せられし三澤氏 視力を損し太陽観測廃止の由 紙上にて拝申 3インチ直視は強光に過る為に 非事かと存候 只今当地暴風雨 南楼の書窓も甚暗きを覚え候 昭和9年9月21日8時55分」

 山本一清博士 天文座談会 昭和9年9月16日夕 於知新観象台

(資料は伊達英太郎氏天文写真帖より)

*崩し字の解読は、柴田哲男様(三木古文書研究会)にしていただきました。

中村鏡とクック25cm望遠鏡

2016年3月、1943年製の15cm反射望遠鏡を購入しました。ミラーの裏面には、「Kaname Nakamura maker」のサインがありました。この日が、日本の反射鏡研磨の名人との出会いの日となりました。GFRP反射鏡筒として現代に蘇った夭折の天才の姿を、天体写真等でご紹介します。また、同時代に生きたキラ星のような天文家達を、同時期に製造されたクック25cm望遠鏡の話題と共にお送りします。

0コメント

  • 1000 / 1000