2021.03.31 06:341935年(昭和10)の火星スケッチ(4) 佐伯恒夫氏の「火星とその観測」の旧著(1953年発行、写真は中表紙)と新著(初版1968年、写真は1977年増補改訂版)です。旧著は198ページ、新著は300ページの内容です。特に新著には、「火星の観測と研究に深い理解を持ち 限り無い援助を与えて下さった 故 山本一清先生の霊に この小著を捧ぐ」との文があります。また、序には、中村要氏により始められた日本の火星観測の歴史、そして、木辺氏・伊達氏・前田静雄氏に対する思い等が綴られ、胸に迫るものがあります。 今回は、渡辺氏の6月9日〜6月14日の火星スケッチです。
2021.03.30 02:051935年(昭和10)の火星スケッチ(3) 伊達英太郎氏の太陽観測用8cm無メッキ反射望遠鏡を覗く、渡辺恒夫氏(1916-1996)です。今回は、6月1日〜6月8日の火星スケッチです。
2021.03.29 07:461935年(昭和10)の火星スケッチ(2) 1935年(昭和10)頃の、渡辺(後の佐伯)恒夫氏と8cm反射望遠鏡です。2枚目写真の左側の人物は伊達英太郎氏です。伊達氏が左手で持っているのは、太陽観測用の8cm無メッキ反射望遠鏡(伊達氏所有)です。今回は、渡辺氏の5月20日〜5月31日の火星スケッチです。
2021.03.28 06:481935年(昭和10)の火星スケッチ(1) 1935年(昭和10)3月に火星が接近(9300万km、視直径15.0秒)しました。多数の観測者による共同観測が実現した記念すべき年になりました。 協同観測者は19名、スケッチ総数301枚となりました。 今回は、後年日本の代表的火星観測者となる渡辺(後の佐伯)恒夫氏の、8cm反射望遠鏡による4月18日〜5月18日の火星スケッチを公開します。
2021.03.28 05:26木辺成麿氏(4) このサイトで皆さんがよくご覧になるのが、「木辺成麿氏」についての記事です。木辺氏と言えば、1970~1980年頃の天文少年にとっては、老生した反射鏡研磨の大家としてのイメージがありました。その木辺氏に青春の日々があり、アマチュア天文家として躍動していた時期があったということは、私にとっても大きな驚きでした。 木辺氏と伊達英太郎氏とは同年(1912年)生まれということもあり、とても親しい間柄だったようです。今一度伊達氏のアルバムから、木辺氏の足跡を辿ってみたいと思います。
2021.03.27 08:301934年(昭和9)の惑星スケッチ 1934年(昭和10)には、東亞天文協会遊星面課には、新課員として鹿野熊治郎氏、松本義一氏、中野繁氏が加わりました。沓掛氏、木辺氏、中野氏が金星観測、後の花山天文台長になった宮本正太郎氏が木星スケッチを行っていました。 1934年春には、木辺成麿氏が自邸に、30cm反射赤道儀(完成当初は26cm)を新設しました。この望遠鏡は現在レストアされ、滋賀県のダイニックアストロパークで使用されています。
2021.03.27 08:081933年(昭和8)の惑星スケッチ 1933年(昭和8)11月に、東亞天文協会(1932.10.15に天文同好会より改称)に「遊星面課」が新設されました。幹事は木辺成麿氏、課長は山本一清氏、課員は伊達英太郎氏、宮本正太郎氏、沓掛七二氏、荒木健児氏でした。 課員であった伊達英太郎氏は、1939年(昭和14)から遊星面課長になっています。新設当初から遊星面課に在籍していたこともあり、伊達氏の許に、戦前の貴重な惑星面スケッチが送付されてきました。 今回から、惑星面スケッチをデジタル保管する意味合いを込めて、順次公開させていただくことにしました。貴重な資料としてご覧いただくと共に、研究資料としてもお役立ていただければ幸いです。
2021.03.13 12:17ラプトル50(1) 明け方に見える下弦の月、新月近くになった細い月、はたまた、季節を先取りするような星座等々、「綺麗だな〜。」と、短時間肉眼や小型双眼鏡で眺めることがあります。そんな時、さっと出せてすぐ見ることができる望遠鏡があればと、皆さんもお考えになったことはありませんか。 今回ご紹介するのは、スコープテックが販売しているラプトル50です。口径50mm、焦点距離600mmの屈折望遠鏡です。重量は、たったの1.5Kg。ラプトルシリーズ(50mmと60mm)は、累計30000台販売された、スコープテックのベストセラー機種です。価格は送料込みで11000円です。(アマゾンでも販売)
2021.03.06 02:1415cm反射用クーリングファン 15cm反射望遠鏡をより良く使うために、写真のようなクーリングファンを作りました。 全ての望遠鏡は、筒内気流改善のために、外気温(特に冬場)に慣らす必要があります。「外気は後ろに抜くべし。」笠井トレーディングの「望遠鏡講座」で学んだ手法です。 構造は、至ってシンプル。蓋はダイソーの園芸用の植物用受け皿(内径約20cm)です。それにホールソーで6.5cmの穴を開けました。